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歯医者

  • Dr. 足立
  • 2019年3月6日
  • 読了時間: 5分

今年に入ってからしばしば奥歯に水が染みるようになった。

痛い、とかではなく、染みる。まぁ結果的には染みて、痛い。ただ普通にしていたら全く痛くない。

なのでいかなきゃ行けないんだろうなと、思っていた。例のところに。憂鬱。

熊本に拠点を移してから一度だけ、例のところ、つまり歯医者さんに行ったことがある。4年か5年前だったか。その一回以降、一切行っていない。それなのに毎年律儀に正月に謹賀新年のはがきが来るので、鬱陶しい。鬱陶しいから、そこの歯医者さんには二度と行くもんか!!と思っていた。いや、そう思うことで歯医者さんに行くのを拒んでいただけだ。そこが嫌なら別のところに行けばいいもんね。

そう、僕は単純に歯医者がきらいだ。

何故かと言うと、それは歯医者側ではなく僕自身に問題がある。

僕はそもそも歯並びが良くない。上の歯の2本が変な方向を向いていて、実はそのせいでまだ一本乳歯のままだ。赤ちゃんである。加えて親知らずもばっちし4本ある。親知らずの赤ちゃん。おまけに高校に入学する1週間前に初めて乗った自転車で坂道を爆走し、段差につまずき、鳥になり、そのまま階段に顎を強打。気がつけば病院の処置室のベットにいたことがあったが(この話をすると本筋からそれるのでこれくらいにするとしよう)、その際に前歯を折っている。なので前歯は欠けてその部分は人工のエナメルのようなものになっている。極めつけはほとんどお茶しか飲まない生活と、クソみたいな歯ブラシ習慣。もうダブル役満どころかトリプル役満。俺の口腔内は妖怪大戦争みたいになっている。そしてそれを歯医者に見せると決まって笑われて、飽きられて、怒られるのだ。自分から怒られに行くやつがどこにいるというのだ!!!怒られたくないよ~~~

そんなこんなで、歯に関しては見て見ぬふりをしていた。毎朝鏡の前で見ないふり。ただ幸い、これまで歯が痛みや染みることがなかったので避けれていた。そして今年、ついに染み出した。

これは流石に行かねばならんなーと思いつつ、気づけば3月。もう染み出してから3ヶ月目になっていた。横着ここに極まれり。それでもまだ躊躇していた。

そんな中うちのボーカルも歯を痛めていた。先日彼に会ったとき、彼は歯痛を理由に医学生の本分である実習をのうのうと休み、歯医者に行った話をにたついた顔で話していた。気色の悪いニヤつきだった。されでも、これはこれは、奇遇である。僕も今歯が痛い。そのことを話すと、彼の通っている病院をおすすめされた。駅前にあり、医学生であることを話すと優しく、良くしてくれるらしい。ほうほう、それなら怒られる心配もなさそうだ。でかしたしゅーちゃん。さすがボーカル。

すぐに電話し、予約した。そして今日の午前中に行ってきた。

着いた。受付を済ませ、診察台に寝そべる。すると、女性の歯医者さんがやってきた。彼女は僕の口腔内を見渡し、悲惨な有様を見て、例の通り、笑って、飽きれて、怒った。「どうしてこんなになるまで放って置いたんだ!」と。

えっ、全然優しくないじゃん、、、聞いてたんとちゃうんやけど!!!クソボーカルめ!!!!

その女医さんは裏の方で院長に僕のことを「もうどうしようもないやつが来た」というテンションで紹介していた。聞こえるところでやらないで。もっと裏でやってよそういうのは、、

ただ医学生は院長が対応してくれるらしく、自分が医学生であると説明したところ、院長直々に診療してくれた。院長は非常に優しかった。これか、しゅーちゃんが言ってた優しいということは。納得した。さすがボーカル。

そしてここからが今日の本題。

レントゲンを取り、院長が診察したところ、僕は虫歯ではなかった。そう、虫歯ではないのだった。

えっ?何?と思うだろう。 僕も思った。

あれか?親知らずなんじゃない?と思うだろう。 僕も思った。

どうも違うらしい。

聞くと、奥歯の歯と歯肉の間が空いてしまっているらしい。そこに空気や水が染みている、ということだ。その原因は「奥歯の噛み締め」だという。ブラキシズム、とも言っていた。

ブラキシズム(Bruxism)とは、睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、若しくは静的にすり合わせたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖の一形態である。様々な動作を包括した広義の「歯ぎしり(歯軋り)」を指し、咬合神経症とも呼ばれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

僕は寝てるときに歯をすり合わせて、ギシギシする意味での「歯ぎしり」はしない、と思っている。これまで指摘されたことがない。ってかしてたら教えて。

だから単純に奥歯を噛みしめる事が多いんだと、院長は言っていた。「これは浪人生とかに多くてね。君も医学生だし、ストレスのせいで奥歯を噛みしめるようなことも多いんでしょう。」って。

嘘だろ、と思っていた。

現に医学生であるが今はあんまり実習も忙しくない。平日の昼間にこうやってブログを書いているのが何よりの証拠だろう。しかし、より診察してもらうと確実であることがわかった。噛むときに使う筋肉、咬筋や側頭筋が凝ってると、その証拠になるらしくて、実際にそこを先生に揉んでもらうと、めっちゃくちゃ痛かった。奥歯の痛みの比じゃないくらい。「やっぱり」と先生は言う。「毎日5分でいいからここを揉むといいよ」とのこと。

あとは少し歯をコーティングしてもらい、良い歯磨き粉と歯ブラシをもらって帰宅した。

いやはや、ストレスか。マジで見当がつかない。バンドもそこそこ、学業もそこそこ。国試が一年後とは言いつつもなんにもやってないし、不安もない。やらなきゃなーぐらいのレベルで考えてる。どうしたものか。

どうしたものか、と今僕が危惧しているのは、このままこの環境でストレスに飲まれることに危惧しているわけではない。自分でストレスを把握していないことに危惧しているのだ。つまり自分ではストレスと思ってないレベルで体は悲鳴をあげているのだ。弱すぎる体。これから本格的に働きだして、激務に追われたら、奥歯擦り切れてなくなるんちゃうか。このままではまずい。

解決方法は2つ。屈強な体を作るか、良いストレスの解消法を見つけるか、だと思うが。どうしたものか,,,

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