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6月

  • Dr. 足立
  • 2019年6月30日
  • 読了時間: 4分

思いを吐く。

6月ももう終わりに差し掛かっている。僕らは所属していた部活を5月で引退(形式上であり、部内のイベントにはまだ参加していくが)し、医学生としての本分を今一度思い返し、勉学に励むべき時期に来た。

僕は就職の関係で、少し人より勉強を頑張らないとヤバい!という窮地に立っていた。実際はもっと前からそこにいたはずなのに、6月の初めにようやく気づいた。アホすぎた。

より具体的に話すと、8月にある就職試験でペーパーを課せられている。いわゆる筆記試験である。そこに間に合うように計画立てたところ、毎日ひぃこらひぃこら言わなければならない、ということがわかった。一日たりとも気が抜けないらしい。マジで投げ出したい。

なんてことを思って祝日もなく、天気も悪くなるだけの月に入っていった。お先は真っ暗。いいことなんて一つもないじゃないか。そんな上旬を過ごしていた。

そんな矢先、親が倒れた。

そこから予定が大きく狂っていった。ライブ、学校の実習、部活動のまだ参加する予定だったイベント、飲みやその他諸々、全てを潰して親の元に行かなくてはならなくなった。頭が真っ白になった。

この後の一連の話は長くなるので割愛するが、僕は荷物もまとまらず親の入院する病院へ直行した。そこで親の主治医に話を聞くと、不安定な状態をずっと行き来している、、というような状況ではなく、安定はしていたが、「物が二重に見える」という後遺症が少し残ってしまった、とのことだった。

僕も医学生の端くれであることを伝えると親の画像所見を見せてもらえることになった。

思い返すと、あれは正直きつかった。

見たくなかったわけではなく、それに自分から見せてほしいとも言ったのだけれど、人より少しは分かる以上、なんとなくこれからを予測できてしまった。

しばらくは仕事を休み、リハビリをしていくんだろうな。当分、もしかしたら一生車は運転できないのかもな、と。

ただ、医師によればうまく行けば、半年である程度は良くなるとは言っていた。ある程度とは実際どの程度かはわからないらしい。仕事には戻れそうだと言っていた。

ゴタゴタが落ち着き、熊本に戻ってきた。

地元でもそうだし、戻ってきたときもそうだったが、親が落ち着いてたのもある分、あんまり感傷的になっていなかった。最初話を聞いた時はキツかったが、その後はずっとケロっとしていた。

そんなとき久しぶりにYoutubeで懐かしい曲を聞いた。

不可思議/wonderboy - Pellicule (Official Video)

知ってる人多くて言わずもがなだと思うが、10年前ぐらいに亡くなったラッパー。亡くなった後ですごい注目を浴びた人。

僕はその後の後の方で、MOROHAにハマったときに逆順的に知った。その時は、亡くなってるんだこの人って思ったぐらいだった。映画とかもあったんやね。

余談だけど久しぶりにコメント欄みたらTiktokで流行ってるらしくて、YoutubeキッズのTiktokを宗教的なまでに嫌悪を出している人達が喚いていた。

俺自体は別にTikTokで流行ろうがなんでもいいと思うんだけど、純粋にこの曲でどう振り付けすんの?って思う。中高生が教室で男同士でこれを言い合ってる風にしてクラスの女の子に超カッコいい♡ってなって、めっちゃいいねされて、拡散されて・・・。そういう高校生活楽しそうやね。羨ましい。

この曲から飛んでいき、不可思議/wonderboyと仲良かったラッパーの神門がカバーしている方の、こっち。

神門 - pellicule

0:48~

これまでの勉強の遅れを取り戻すべく、夜まで勉強した日の帰り道でこれを聞いていた。

タイムマシンに乗って先週に戻って

1つだけ未来を変えていいって言われたら

ロトシックス買わずお前に1本電話入れる

近々事故には気をつけろよ

夜道で一人、自分でも咄嗟すぎて、理解するのに時間がかかったけど、泣く寸前になっていた。道端のベンチみたいなとこで座って、聞き終わってから何もなかったかのように帰った。

なんでか分からなかったし、いろいろ繋ぎ合わせてそれらしいことを書こうと思えば書けるけど、そういうのはどうでもよくて、

今から自分がどう過ごせば、こんなことがまたあったときに、こんなところで感極まらないようになれるかを必死に考えていた。

まだ具体的にこうってのは浮かばない。多分ずっとこのまま浮かばずに、いつか忘れていくのかもしれない。それだけはだめだろうな、と思い、書き留めた。

7月になる。


 
 
 

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